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点字こうめい No.88

<公明党フラッシュ>
暮らし、子育て支援に全力
24年度予算など 公明党の成果から

 政府の2023年度補正予算や24年度予算、24年度税制改正には公明党の主張が反映され、国民の暮らしを守る物価高対策や子育て支援など、数多くの施策が盛り込まれています。主な成果を紹介します。

■ 物価高対策
<1人4万円を定額減税>
 24年度予算、税制改正のポイントは、物価高から暮らしを守ることと、デフレからの完全脱却です。その一時的な措置として、6月以降、1人当たり計4万円の定額減税が始まります。納税者本人と配偶者を含む扶養<ふよう>家族1人当たり所得税3万円、住民税1万円を減税。住宅ローン減税などを受けている場合は、税額控除後に残った納税額から差し引きます。
 給与所得者の場合は、6月の給与や賞与支給時の源泉徴収<ちょうしゅう>額から所得税を減税し、6月で引ききれない残り分は7月以降、順次差し引きます。住民税は6月分を徴収せず、減税分を引いた年間税額を7月以降の11カ月間で均等に徴収します。
 公的年金受給者も所得税は6月の年金支給時に減税し、引けない分は次の支給時である8月以降、順次減税。住民税は10月分から減税し、引けない分は12月分以降、順次差し引きます。
<所得の低い世帯へ給付>
 低所得世帯には、給付による支援を開始しています。住民税非課税世帯には1世帯当たり7万円、住民税均等割のみ課税世帯には10万円を順次給付しています。また、これらの世帯には18歳以下の子ども1人当たり5万円を加算します。

■ 教育・子育て
<児童手当を高校卒業まで拡充>
 24年度予算では、子育て支援が充実します。公明党が「生みの親」であり、「育ての親」である児童手当は、今年10月から所得制限を撤廃し、支給対象を高校3年生(18歳)まで拡充。第3子以降は月3万円に増額します。支給回数も、これまでの年3回から年6回に変更します。拡充後の初回支給は今年12月を予定しています。
<大学授業料の負担軽減>
 大学など高等教育費の負担軽減も前進します。授業料減免と給付型奨学金をセットで行う「修学支援新制度」について、24年度からは3人以上の子どもを扶養<ふよう>する多子世帯や理工農系学生の中間層(世帯年収約600万円)に対象を拡大します。文部科学省によると、拡充対象者は約19万人で、制度全体の対象者は約72・7万人になるとしています。公明党はこれを第一歩として、近い将来、高等教育の全面無償化に向けて取り組みます。
<弱い立場の人への支援も充実>
 公明党は弱い立場にある人への支援強化にも力を注いでいます。24年度予算では、ひとり親世帯を対象にした児童扶養手当について、25年1月支給分から所得制限を引き上げ、第3子以降の加算額も第2子と同じ月最大1万420円に増額。子どもの貧困対策や虐待<ぎゃくたい>防止、障がい児や医療的ケア児への支援も充実します。

■ 医療・福祉
<賃上げへ3報酬を改定>
 公明党は、物価や賃金が継続的に上昇するインフレ局面に際し、地域の医療や介護といった社会保障機能の維持に向けて、政府が定める公定価格で運営される医療・福祉業界で働く人の賃上げを強力に推進してきました。
 診療、介護、障害福祉サービス等の3報酬改定では、これらの分野の賃上げを実施するための改定率を確保。基本給を底上げするベースアップとして24年度に2・5%、25年度に2%の処遇改善につなげるための措置を盛り込みました。医療職の人件費などに充てる診療報酬の本体部分は0・88%、介護報酬は1・59%、障害福祉サービス等報酬は1・12%、それぞれ引き上げました。
<認知症、感染症対策も前進>
 認知症を巡っては、公明党が制定をリードした認知症基本法に基づき、施策を総合的に推進するための経費を計上。相談支援体制の整備のほか、社会的課題の実態調査や治療の研究などを推進します。
 次なる感染症危機に備えた体制強化に向けては、検査や調査研究などを行う地方衛生研究所の機能・体制強化を盛り込みました。緊急時に病原体の検出法を迅速<じんそく>に全国展開するための訓練を実施するなど、平時の体制も強化します。

■ 中小企業、復旧・復興
<賃上げ促進税制を強化>
 24年度税制改正では「賃上げ促進税制」が強化されます。具体的には、女性活躍や子育て支援に積極的な企業への法人税控除<こうじょ>の上乗せ措置を創設。中小企業の最大控除率は40%から45%(大企業は最大35%)に拡充されます。
 また、中小企業の賃上げを実現するため、価格転嫁が適切に行われているかを監視する「下請Gメン」の人員増強などを盛り込みました。
<能登地震で予備費追加>
 24年度予算では、能登半島地震を受け、復旧・復興に切れ目なく対応するため、自然災害など不測の事態に備える一般予備費を5000億円から1兆円に倍増。インフラ復旧や住まいの確保、なりわいの再建を着実に推進します。